探偵クラブ

1932年4月刊の甲賀三郎『姿なき怪盗』を最初として、「新作探偵小説全集」全10巻が新潮社から刊行された。その付録雑誌が「探偵クラブ」である。付録とはいえ内容は充実している。全集執筆者による連作「殺人迷路」と水谷準「僕の『日本探偵小説史』」が連載され、執筆者を多角的に捉える特集が組まれた。短いものながら小説も掲載されている。1933年4月の最終号は、全集完結の直前に病死した佐左木俊郎の追悼号だった。全10冊。