シュピオ

1935年3月に創刊された「探偵文学」が1937年1月、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎を同人とする新体制となり(のちに実質的な編集人だった蘭郁二郎が加わる)、巻号数を引き継いで「シュピオ」と改題した。月刊。その直後、木々高太郎が直木賞を受賞し、主な探偵作家の再録作品に作品リストを添えた、200ページを超す記念号を出した。戦時体制がすすんで他誌が廃刊になるなかで斯界を刺激していたが、1938年4月に廃刊。全13冊。